ワカサギの成長について(1年で成熟として)
- Admin
- 2017年11月10日
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春、卵から生まれたワカサギは湖の中で成長をはじ めます。6月頃から群れはじめ湖沼の水温上昇によっ て増え始めたミジンコなどの、プランクトンをもとめて湖 を泳ぎまわリます。 この頃は、ワカサギの群れが湖面を泳ぎまわりなが ら、さざ波を立てているのが時々見られます。ワカサギの成長(体長)の延 びは6月~9月頃が成長率が大きく、体重は10月頃の 増加がもっとも大きく、その後水温が下がっても、わづか ずつ成長を続 けます。 群馬県内のダムや貯め池などをはじめ多くの湖にワ カサギが生息していますが水産試験場の調査などで は、群馬県南西部の湖では当歳魚がほとんどを占めて いて利根郡内のダム湖や赤城大沼・榛名湖では2年魚 が多数生息しているとのことです。
生息数が多い時はワカサギの成長が悪く 、生息数が少ない時は、比較的大型に成長する
ワカサギは、う化直後は卵のうの栄養分で育ち約1週間 程度で口があいてエサを食べられるようになります。4月~ 5月頃は、ワムシや小さい植物性プランクトンを捕食してい るようで体長は2~3cm程度です。 その後、水温の上昇とともにミジンコが増えてくるので、盛 んに捕食します。秋になると湖底からユスリカが羽化のため に浮き上がってきます。ユスリカが羽化のために浮上する時 はさなぎの状態で浮き上がってきます。 この時期になるとワカサギは体も大きくなり捕食できます。 冬になると湖のミジンコ類も減りワカサギは、岸よりの水草 の近くや浅瀬のそこに棲むユスリカの幼虫などを捕食します。
水深4mから沖には多くのワカサギが居ることを示し、密度 から夜間は散らばっていることが読み取れます。 夜間、魚が寝ている間はミジンコ類の活動が活発です。ワカ サギ達は未明から起き出して群れを作り浅場のプランクトン を捕食していると思われます。 太陽が昇るとプランクトンは底の方へ移動しますのでワカサ ギは回遊しながら深場へと移動します。 夕方、暗くなるにつれ個々のワカサギはエサを追い求めな がら群れを解いて湖の中に散っていきます。
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